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MNPとは?乗り換える方法をわかりやすく解説

MNPとは?乗り換える方法をわかりやすく解説

「MNPって何?」
「MNPを使って乗り換える方法は?」
「MNPのメリットは?」

MNPとは電話番号を変更せずに携帯キャリアを乗り換えられる制度ですが、手続き方法や注意点がわからず困っている人もいるのではないでしょうか。

従来は他社への乗り換え時にはMNP予約番号の取得が必須でしたが、昨今は取得手続き不要で乗り換えられるMNPワンストップが主流になりつつあります。簡単なのでぜひ試してみてください。

本記事では、MNPの概要や手続き方法を解説します。

MNPを使うメリットや注意点も併せて解説するので、乗り換えを検討している人はぜひ参考にしてください。

もくじ

MNPとは

MNPとは

MNPとは、Mobile Number Portability(携帯電話番号ポータビリティ)の略称で、電話番号を変更せずに他社に乗り換えられる制度のことです。

MNPは2006年のガラケー時代から導入されており、現在ではスマホの普及や格安SIM・キャンペーンの充実により、MNPを利用する人が年々増えています。

MNPの手続き方法は2つ

MNPの手続き方法は、MNPワンストップMNP予約番号取得の2種類があります。

従来の方法であるMNP予約番号の取得は発行の手間がかかる上、番号に有効期限があるためMNPワンストップの方がおすすめです。

現在は多くの事業者がMNPワンストップに対応しており、MNP予約番号を取得しなくとも簡単に他社に乗り換えられます。

MNPワンストップ

MNPワンストップ

MNPワンストップは2023年5月からスタートした新しい方式で、予約番号取得が不要で手軽に乗り換えられるのがメリットです。

▼MNPワンストップの流れ

  1. 乗り換えたいサービスの申し込み手続きで「MNPワンストップ」を選択
  2. 契約中のキャリアのマイページに遷移
  3. 本人確認・転出などの同意をする
  4. 元の申し込み画面に戻り最後まで手続きを進める

大手キャリアだけではなく、現在は格安SIMも含め多くの事業者がMNPワンストップに対応しています。

MNPワンストップ対応事業者
  • NTTドコモ
  • au
  • ソフトバンク
  • UQ mobile
  • povo
  • Y!mobile
  • LINEMO
  • LINEモバイル
  • 楽天モバイル
  • mineo
  • IIJmio
  • NUROモバイル
  • 日本通信SIM
  • b-mobile
  • LPモバイル
  • センターモバイル
  • J:COM MOBILE
  • HISモバイル
  • FLASH MOBILE
  • BIGLOBEモバイル
  • OCNモバイルONE
  • イオンモバイル
  • ジャパネットたかた通信サービス
  • KABU&モバイル
  • Smiles Connect
  • NifMo
  • メルカリモバイル

MNP予約番号を取得する

MNPワンストップ非対応の場合は、従来の方法であるMNP予約番号の発行が必要です。

店頭や電話で取得できるケースもありますが、手間がかかる上に手続きできる時間帯が限られてしまうので、キャリアのマイページから取得しましょう。

  1. My docomoにログイン
  2. 「お手続き」を開く
  3. 「解約・その他」をタップ
  4. 「携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)」をタップ
  5. 「お手続きする」から手続きを進めて完了

MNP予約番号の有効期限は15日間ですが、乗り換え先によっては残日数が10日以上必要な場合があるため、乗り換え直前の取得がおすすめです。

なお、以前は3,300円の発行手数料がかかっていましたが、ガイドラインの改正により2021年4月1日以降は原則無料になりました。

MNPのメリット

MNPの一番のメリットは、電話番号を変えずに他社に乗り換えられることです。

知人に新たな電話番号を伝えたり、利用中のサービスに登録している電話番号を変えたりといった手間がかかりません。

また、乗り換え先によっては月額料金を抑えられる他、MNP対象キャンペーンの適用でお得に乗り換えられることもあります。

電話番号を変えなくて済む

MNPの最大のメリットは、今使っている電話番号をそのまま使い続けられることです。

電話番号が変わってしまうと、知人に連絡先変更の通知をしたり、登録しているサービスの電話番号情報を変更したりと手間がかかります。

MNPを活用することで手間を省き、乗り換えのハードルを下げられます。

格安SIMに乗り換えれば料金が安くなる

MNPを利用すれば、大手キャリアから月額料金の安い格安SIMへ簡単に乗り換えられます。

キャリア自体は変えなくとも、同キャリアのサブブランドやオンライン専用プランに乗り換える方法もあります。

通信品質はそのままにスマホ代を大幅に節約できるケースが多いので、固定費の見直しにおすすめです。

MNP対象のキャンペーンが豊富

多くの格安SIMでは、MNP限定のキャンペーンを実施しています。

▼キャンペーン例

  • ポイント還元
  • 端末代金割引
  • 月額料金割引
  • データ容量追加
  • 事務手数料無料

新規契約するよりも割引額や還元率が高いケースがほとんどなので、お得に乗り換えられます。

エントリーが必要なキャンペーンも多いので、申し込み前に適用条件を確認しましょう。

MNPの注意点

MNPを使用して乗り換える場合、キャリアメールやポイントが使えなくなる場合があるので注意が必要です。

また、スムーズに乗り換えるためにも、あらかじめ端末の動作と契約者名義を確認しておきましょう。

キャリアメールの引き継ぎは有料

キャリアメールの引き継ぎは有料

@docomo.ne.jp等のキャリアメールは、電話番号とは異なり他社に乗り換えても引き継げません。

引き続きキャリアメールを使いたい場合は、各キャリアで提供されている有料の持ち運びサービスを契約する必要があります。

多くのキャリアでは月額料金330円前後で契約できますが、毎月費用がかかるのでフリーメールへの移行がおすすめです。

Yahoo!メールや Gmailなど、事前にフリーメールへの移行を済ませておきましょう。

名義が一致していないと乗り換えられない

MNPでは、乗り換え元と乗り換え先の契約者名義が同一でないと手続きできません。

名義が異なる場合は、事前に乗り換え元のキャリアで名義変更の手続きが必要です。

名義変更は各キャリアのマイページから行えるケースが多いですが、来店が必要な場合もあるので事前に確認しましょう。

基本の動作確認が必要

SIMカードを差し替えても、新しい通信会社で端末が使えない場合があります。

事前に乗り換え先サービスの「動作確認済み端末一覧」ページで対応状況を確認して、必要に応じてSIMロック解除を行いましょう。

SIMロックの解除は店頭だけでなく、オンラインでも手続きができます。

なお、2021年10月以降発売のスマホには原則SIMロックはかかっていないため、解除の手続きは不要です。

解約するとポイントが使えなくなる場合がある

スクロールできます
項目引き継げる
ポイント
引き継げない
ポイント
利用条件
ドコモロゴdポイントdアカウント所持
継続利用手続き
auロゴPonta
ポイント
au IDの
所持
ソフトバンクロゴVポイントソフトバンク
ポイント
V会員番号の
所持

解約や乗り換えをすると、契約中のキャリアで貯めたポイントが失効する場合があります。

たとえば、ソフトバンクポイントは、LINEMOまたはワイモバイルへの乗り換え以外では失効するため注意しましょう。

乗り換えのタイミングによっては月額料金が二重でかかる

乗り換えのタイミングによっては、旧キャリアと新キャリアで月額料金が重複して発生するケースがあります。

特に月初に乗り換えると1ヵ月分ずつ請求される可能性があるため、月末付近での手続きがおすすめな場合が多いです。

例えば、ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアでは、解約料金が日割りされません。

ただし、データ使用量に応じて料金が変わる段階制のプランに加入している場合は、料金が上がる前に乗り換えるとコストを抑えられます。

他社からdinomoに乗り換える方法

他社からdinomoに乗り換える方法

他社からdinomoに乗り換える際は、事前に端末の動作状況を確認した上で、MNP予約番号を発行しましょう。

MNP予約番号の有効期限は10日以上残っている必要があるので、乗り換える直前に発行して手続きを進めてください。

端末の動作状況を確認する

dinomoはデュアルSIM前提のサービスなので、SIMフリーかつデュアルSIMに対応した端末が必要です。

デュアルSIM対応機種一覧
  • iPhone XS以降
  • iPhone11以降
  • iPhone SE(第二世代)以降
  • Xperia1以降
  • Xperia PRO
  • Google Pixel4以降
  • Google Pixel Fold
  • AQUOS since3以降
  • AQUOS zero2以降
  • AQUOS R6以降
  • AQUOS wishシリーズ
  • Galaxy M23 5G以降
  • Galaxy Z Fold4以降
  • Galaxy Z Flip4以降

デュアルSIM対応機種では、2つの異なるSIMを使えるため1つの端末で2つの回線や電話番号を利用可能です。

なお、iPhone13シリーズ以降はトリプルSIMにも対応しています。

契約中のキャリアでMNP予約番号を取得する

dinomoはMNPワンストップ非対応のため、乗り換え前にMNP予約番号の取得が必要です。

また、MNP予約番号の有効期限は10日以上残っている必要があります。

MNP予約番号は各キャリアのマイページから24時間発行可能なので、乗り換えのタイミングを考慮した上で取得手続きを行いましょう。

公式ページからdinomoに申し込む

dinomoへの乗り換えは、公式ページから簡単に手続き可能です。

今回は、機種変更しないケースで手続き方法を解説します。

STEP
dinomoの公式サイトにアクセス
dinomoの公式サイトにアクセス

dinomoの公式サイトにアクセスします。

「お申し込みはこちら」をタップして申し込みフォームへ進みましょう。

STEP
電話番号と端末を選択
電話番号と端末を選択

「今の電話番号をそのまま使う」と「今のスマホをそのまま使う」をタップします。

「次へ」をタップして進みましょう。

STEP
画面の指示に従い手続きを進める
画面の指示に従い手続きを進める

画面の指示に従い、手続きを進めます。

プランやSIMカードタイプの選択、個人情報の入力を行ってください。

STEP
MNP予約番号を入力する

MNP予約番号の入力画面が表示されたら、事前に発行した10桁の番号を入力します。

乗り換え元の画面に遷移するので、指示に従い手続きを進めてください。

STEP
完了

最後に申し込み内容を確認して手続き完了です。

開通手続きをする

dinomoを利用するには、申し込み後にSIMの開通手続きが必要です。

手続きのやり方は、iPhoneとAndroidでそれぞれ異なります。

STEP
設定アプリを開く
設定アプリを開く

設定アプリの「一般」を開き、「VPNとデバイス管理」をタップします。

構成プロファイルに表示されているファイルをタップし、「プロファイルを削除」で削除しましょう。

STEP
SIMカードを挿入する

端末の電源を切り、dinomoから届いたドコモのSIMカードを挿入します。

電源を付けてWi-Fiにつなぎ、dinomoの会員ページにログインしましょう。

STEP
回線を切り替える
回線を切り替える

設定アプリの「モバイル通信」を開き、使用中の回線名をタップします。

「この回線をオンにする」をタップしてオフにしてください。

STEP
プロファイルをダウンロード
プロファイルをダウンロード

三本線をタップしてメニュー画面を開き、「サポート」を選択します。

「プロファイルダウンロード」をタップし、「続行」→「許可」の順に進めましょう。

STEP
設定アプリからインストール
設定アプリからインストール

再度設定アプリを開いて「ダウンロード済みのプロファイル」をタップします。

「インストール」を選択してパスコードを入力し、インストールを進めてください。

完了後、Wi-Fiを切断してネットや通話が正常に利用できるか確認しましょう。

STEP
別の端末でeSIMの設定
別の端末でeSIMの設定

別の端末で会員ページにログインし、メニューから「契約・オプション管理」を開きます。

「ご契約内容の確認・変更」をタップし、QRコードを表示させましょう。

STEP
楽天eSIMをアクティベート

最初の端末でQRコードを読み込み、画面の指示に従い手続きを進めてください。

「デフォルト回線」と「imessage、FaceTime、AppleIDに追加」は「主回線」を選択します。

モバイルデータは「副回線」を選択しましょう。

STEP
乗り換え完了

電波強度のアイコンが2列あり、コントロールセンターで2つのキャリアロゴが確認できれば乗り換え完了です。

MNPによくある質問

MNPによくある質問の情報をまとめました。

MNPとは?

MNPとは、電話番号を変更せずに他社に乗り換えられる制度のことです。2006年からある制度で、MNPワンストップとMNP予約番号取得の2種類の方法で乗り換えられます。MNPワンストップは予約番号の取得が不要なため、手間がかからず簡単です。
>> MNPの概要を詳しく見る

MNPワンストップは大手キャリアしか使えない?

MNPワンストップは、現在は大手キャリア含む多くの事業者が導入しています。例えば、UQモバイルやpovo、mineoなどで利用可能です。乗り換えたいキャリアの手続きページで「MNPワンストップ」を選択して手続きを行います。
>> MNPワンストップ対応事業者を詳しく見る

MNP予約番号の取得方法は?

MNP予約番号は、各キャリア専用のマイページから無料で取得できます。電話やショップでも取得できますが、手続きできる時間帯が限られている上、手間もかかるのでおすすめしません。MNP予約番号の有効期限は15日間ですが、乗り換え先によって残日数に指定がある場合があるため乗り換え直前に取得しましょう。
>> MNP予約番号の取得方法を詳しく見る

MNPのメリットは?

MNPのメリットは、乗り換え先で今の電話番号をそのまま使い続けられることです。知人に電話番号の変更を伝えたり、登録中のサービスの情報を変更する手間がかかりません。また、乗り換え先によっては月額料金を今よりも安くできる上、キャンペーンの適用でお得に乗り換えられることもあります。
>> MNPのメリットを詳しく見る

MNPの注意点は?

MNPで乗り換え後、キャリアのポイントやメールが使えなくなる場合があります。引き継ぎの準備やフリーメールへの移行を忘れずにしておきましょう。また、乗り換えのタイミングによっては月額料金が二重で請求されるため、日割りされない料金プランを契約している場合は月末の手続きがおすすめです。
>> MNPの注意点を詳しく見る

まとめ

最後に、MNPをおさらいしましょう。

  • MNPは電話番号を使い続けられる制度
  • ワンストップは予約番号の発行が不要
  • ポイントの引き継ぎに注意
  • dinomoはデュアルSIM対応機種が必要

MNPは電話番号を変えずに乗り換えられるので、気軽に好きなキャリアに乗り換えられます。

予約番号も24時間オンラインで発行できて簡単です。

ただし、乗り換えのタイミングによっては月額料金が二重でかかる場合があるため注意しましょう。

格安SIMの中には、乗り換え対象のキャンペーンが充実しているサービスがたくさんあります。MNPを使ってお得に乗り換えましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

もくじ