「Mbps（メガビーピーエス）って何？」
「快適に通信できる速度は？」
「通信速度を無料で測る方法は？」

スマホの通信速度を調べるときやネット回線を比較するときによく見かけるのが、単位で使われるMbpsです。

聞いたことはあっても、具体的な種類や速度の目安が分からず頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。

Mbpsは通信速度を表す単位で、数値が大きいほど速くデータ通信ができます。シンプルなWebページを閲覧する場合は、10Mbps程度あると快適です。Fast.comを始めとした無料サイトで今の通信速度を測れますよ。

本記事では、Mbpsの意味を詳しく解説します。

他の単位との違いや快適なデータ通信に必要な通信速度も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。

Mbpsは通信速度を表す単位

Mbps（メガビーピーエス）とは「Mega bits per second」の略称であり、通信速度を表します。

1bpsは1秒間に1bitのデータを送れる速度です。

1Mbpsは1bpsの100万倍にあたるため、1Mbpsの速度があると1秒間で100万bitのデータ通信ができます。

モバイル通信や固定回線の速度を表すのに使われる最もメジャーな単位で、数値が大きいほど通信速度が速いです。

GbpsやkbpsもMbpsと同様に通信速度を表しますが、単位の大きさが異なります。

また、MB/sは通信速度ではなく1秒間に転送できるデータ量を表すので、違いを理解しておきましょう。

Gbpsとの違い

Gbps（ギガビーピーエス）はMbps（メガビーピーエス）よりも大きくて速い単位で、1Gbps＝1,000Mbpsです。

Gbpsは通信速度の速い光回線で使われることが多く、スペックに「最大1Gbps」と記載されている場合は、1,000Mbpsの速度が出る可能性があることを指します。

なお、光回線のスペックに記載されている通信速度はあくまでも理論値なので、光回線の1ギガコースの実測値は通常200Mbps〜500Mbps程度の速度です。

光回線の5ギガや10ギガプランは実測値で1Gbps以上の速度が出ることがあるので、速度重視の人は理想の通信速度を上回る回線を契約しましょう。
基本的に、モバイル通信で1Gbps以上の速度が出ることはありません。

kbpsとの違い

kbps（キロビーピーエス）はMbpsよりも小さい単位なので、速度も遅くなります。

1Mbpsを下回ると遅いと感じやすく、動画視聴やオンラインゲームのプレイなどが困難になります。

スマホのデータを使い切って速度制限がかかると1Mbpsを下回るケースが多いので注意しましょう。

1,000,000bps＝1,000kbps＝1Mbpsです。

MB/sとの違い

Mbps（メガビット毎秒）とMB/s（メガバイト毎秒）は、どちらもデータの転送速度を表す単位ですが、基準となる「bit」と「Byte」が異なります。

1Byte=8bitなので、8Mbpsの通信速度があれば、最大で1MB/sの転送が可能ということになります。

MbpsとMB/sは混同されやすく注意が必要ですが、2つの違いを覚えておくとデータ通信に必要な大体の速度目安や送受信完了までの時間も計算できるようになります。

通信速度の種類

データ通信速度には、データを送信する時の上り速度とデータを受信する時の下り速度があります。

スペックの紹介などにある通信速度は、下り速度を計測したものが記載されていることが多いです。

なお、リアルタイムでの操作が重要なオンラインゲームをプレイする場合、通信速度だけではなくPing値とJitter値も確認しましょう。

下り速度はデータを受信する速さ

下り速度は、インターネット上のサーバーからデータをダウンロードする速度のことを指します。

回線やモバイル通信の説明で記載されている通信速度は下り速度を指すケースがほとんどで、データ通信で特に重要な速度です。

容量の大きいアプリのインストールや高画質での動画視聴等は、速い下り速度が求められます。

上り速度はデータを送信する速さ

上り速度は、データをインターネット上のサーバーに送信する速度のことを指します。

下り速度ほど重要ではありませんが、画像や動画を普段よく投稿することが多い人にとっては軽視できない数値です。

特に、ライブ配信やゲーム配信を仕事にしている場合は上り速度が速い回線を使用しましょう。

Ping値・Jitter値は応答速度と安定性を表す指標

Ping値は、インターネット上の特定のデバイスに対してリクエストを送り、応答がサーバーに返ってくるまでの往復時間を指します。

また、Jitter値はこのPing値の数値のブレの大きさを表しています。

単位はどちらもmsで、Ping値は数値が小さいほど応答が速く、Jitter値は数値が小さいほどブレが少なく安定した応答速度を出すことが可能です。

FPSや格闘ゲーム、レースゲームなどリアルタイムでの操作が重要視されるオンラインゲームをする人は、Ping値やJitter値が小さい回線を選びましょう。

なお、Ping値は「レイテンシ」と表記されることもあります。

快適に通信できる速度の目安

データ通信の用途によって、快適に通信できる速度の目安は異なります。

目安の速度以下でも問題なく利用できる場合もありますが、時間がかかりやすく環境によってはストレスを感じます。

特にオンラインゲームはデータ容量が大きい傾向にあるので、最低でも30Mbps以上の速度が出る回線を使いましょう。

なお、通信速度を確認する場合はスペックにある理論値ではなく、みんなのネット回線速度等で実測値を見るのがおすすめです。

無料で通信速度を計測する方法

無料で通信速度を計測できるサイトは複数ありますが、サイトによって測定方法や測定可能な項目が異なります。

手軽に測りたいのであればFast.comやGoogle、しっかり検証したい場合はみんなのネット回線速度の利用がおすすめです。

Fast.com

Fast.comはNetflixが提供している通信速度測定サービスです。

サイトはシンプルな作りで、アクセスするだけで自動的に測定が開始されます。

画面中心に下り速度のみ表示されますが、「詳細」をタップすることで上り速度やPing値の表示も可能です。

世界各地で利用可能で、複雑な操作や入力も必要ないため手軽に通信速度を把握できます。

Google

特定のサイトにアクセスしなくとも、Googleで通信速度の測定が可能です。

Googleで「インターネット 速度」「スピードテスト」などで検索すると画面上部に出てくるので、「速度テストを実行」をタップして測定を開始しましょう。

測定は30秒程度で終了し、上り速度と下り速度、Ping値が分かります。

数値に加えて、動画視聴やWeb会議など用途毎のアドバイスが簡潔にまとめられているので、普段の用途に適しているか参考にしてください。

speedtest.net

speedtest.netでは、下り速度と上り速度、Ping値が分かります。

サイトにアクセスして、中央の「GO」をタップすると測定が開始されます。

通信速度に加えて過去の測定履歴も見られるので、環境やデバイスを変えて比較するのもおすすめの使い方です。

また、speedtest.netはアプリもリリースされており、インストールすればアプリでいつでも手軽に通信速度が測定できます。

USENスピードテスト

USENスピードテストは、U-NEXTホールディングスの傘下である株式会社USENが提供している通信速度測定サービスです。

「測定開始」をタップすると測定が始まり、数十秒で下り速度と上り速度、Ping値やJitter値が表示されます。

Jitter値は他サイトでは表示されないところも多いので、回線の安定性を知りたい人におすすめです。

また、Webサービス・動画閲覧・ゲーム・ビジネスの各項目で、快適度合いが一目で分かるように表示されます。

「快適」と表示されている項目であれば、今の環境でスムーズに使用可能です。

みんなのネット回線速度

みんなのネット回線速度では、下り速度・上り速度・Ping値・Jitter値が分かります。

回線タイプやプロバイダ、住宅の種類など他サイトに比べると入力項目が多い分、測定できる項目も多いです。

今の通信回線をしっかりと測定して総合的な評価を把握したい人におすすめです。

また、自分の通信速度だけではなく、全国各地にいる他の人の測定結果も見られます。

自分の通信速度と比較できるので、平均に比べて速いか遅いかの判断基準にできます。

通信速度によくある質問

通信速度によくある質問の情報をまとめました。

Mbpsって何？

Mbpsとは通信速度のことを表し、モバイル回線や光回線を比較する際の単位でよく使われます。数値が大きいほど速度が速いです。1bps＝1秒間で1bitのデータ通信ができる速度を指し、1Mbpsは1bpsの100万倍のため1秒間で約100万bitのデータ通信が可能です。
>> Mbpsの概要を詳しく見る

MbpsとMB/sは同じ？

MbpsとMB/sは異なります。Mbpsは通信速度の単位で、MB/sは1秒間に転送できるデータ量の単位です。また、Mbpsはbitが基準に置かれているのに対し、MB/sはByteが基準とされています。Byteの方が大きく、8bit＝1Byteなので1MB/sを実現するには最低でも8Mbpsの通信速度が必要です。
>> MbpsとMB/sの違いを詳しく見る

通信速度の種類は？

通信速度には、下り速度と上り速度があります。下り速度はアプリのインストールや音楽のダウンロードなど、データの受信に関わる速度です。対して上り速度は、SNSでの投稿やファイルのアップロードなど、主にデータの送信に関わります。また、応答速度を表すPing値や、回線の安定性を表すJitter値などもあります。
>> 通信速度の種類を詳しく見る

快適に通信するには何Mbps必要？

必要な通信速度は用途によって異なります。シンプルなWebサイトやSNSの閲覧であれば、10Mbps程度あれば十分快適に利用可能です。オンラインゲームの場合は、30Mbps以上の通信速度に加えて、Ping値が30ms以下、Jitter値が5ms以下を推奨します。また、動画投稿などは上り速度が10〜30Mbps程度あると快適です。
>> 快適な通信に必要な速度を詳しく見る

通信速度を測定する方法は？

通信速度はGoogleやFast.com、みんなのネット回線速度などで無料で計測ができます。Fast.comはサイトにアクセスした瞬間に測定が開始されるのでスムーズです。みんなのネット回線速度は、表示される項目が多く自身の回線の品質をしっかり見定められます。サイトによって表示される項目が異なるので、知りたい数値に合わせて選びましょう。
>> 通信速度を測定する方法を詳しく見る

まとめ

最後に、通信速度をおさらいしましょう。

Mbpsは、通信速度を表す単位です。

単位の大きさによってkbpsやGbpsと頭のローマ字が異なりますが、中でもMbpsが一般的によく使われています。

回線のスペック表記では主に下り速度として記されることが多いですが、用途によっては上り速度やPing値なども重要なので確認しましょう。

無料で計測できるサイトは複数あるため、活用して速度の比較や回線の品質をチェックしましょう。

通信速度の単位や種類を理解していれば、自分の用途にぴったりな回線を見つけられますよ。FPSやレースゲーム等のオンラインゲームの場合は、Ping値とJitter値も確認しておくと安心です。

最後までお読みいただきありがとうございました。